2013/05/01

土生神社 鎮守の森 佐ノ川谷藍子 器展

Aiko S bowl exhibition in the little forest behind Habu shrine
2013 April 25 till 29
 
 
 
 
しゅるしゅるという竹箒の音の中
 
石の鳥居をくぐり、
 
水を柄杓に受けて手を清め、
 
 
 
 
本殿の神様にごあいさつとお願い事を三つ唱えてから、
 
お稲荷さんの赤い鳥居の横に入ります。
 
 


 この鎮守の森の広さは外からは分かりません。
 
 
 
 
 
風を感じるたびに
 
音をたてて木々が揺れます。
 


 
 
木漏れ日はひと時も同じ場所にとどまらず、
 
明るさを変え
 
あの器この器を照らしていきます。




頭上からは木々の枝と葉が触れあってさざ波のように広がる音、
 
 
 
 
下からは木から離れた葉が枯れ葉の海に落ちる音がいつまでも続いています。
 
 
 
 
ここ土生神社の御神木はめずらしく、
 
 
パスタ皿 Pasta plate 216×51mm              Map
 

二つの木がくっついていて上の方でおおきく絡まりあい、

お互いの腕の間を縫うように陽の光を集めています。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
日に数人のお客さんを迎え、
 
選ばれた器は両手で包んで本殿の横まで運び、


 
 
 
器を本殿の横で包んでいると、
 
宮司が
 
その器を選んだ人はどこから来た方ですか?
 
と聞いてくれます。
 
 
 
 
この近くで畑してる方みたいです。
 
とか
 
トムスのお客さんみたいです。
 
 
が会話の中でみつけた答えです。
 
 
 
 
「トムス」は神社の近くにある喫茶店で、
 
コーヒーと一緒にこのミニピッチャーでミルクが出され、
 
マスター夫婦がいつもこの神社の展示のことを話題にしてくれています。
 
 


・【佐ノ川谷藍子 経歴】Aiko Sanogawaya Biography