2014/12/29

猫と私の散歩道 器展


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うちの猫には、私が時々振り向きながら歩くと、

どこまでも付いてくる習性があります。



リングとコバルトの茶碗     iichi  

 
たぶん子猫時のなごりだと思いますが、

この習性を利用しての散歩はとても良いものです。
 
 
 

 
最初にこの習性に気づいたのは、ゴミ出しの時でした。
 
 
レオ君は毎朝早朝に出かけるのですが、

いつの間にか溝沿いに付いてきていて、私が振り向くと

弾かれたように道を超えて走り寄ってきました。
 
 


刷毛目と点々のこゆのみ   iichi

 



近くのポストまで郵便物を出しに行くときや、

数日ごとのゴミ出しのときに付いてくるようになり、

 
 





だんだんと足を伸ばして

うちの工房のある住宅街のワンブロックを一周、

隣のブロックの
 
テレビドラマのロケ地になった海のよく見える坂まで、



 
 
吠える犬の居る家の前は避けて
 
海を背景に踏み切りと電車が見えるカーブまで行き、
 
 
 
藁灰釉と刷毛目のロングカップ        iichi
 

いくつもの坂をめぐり、
 
溝のトンネルを抜け、
 
コンクリートの平らな場所をみつけては
首元をこすりつけ、



藁灰釉の茶碗   iichi
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 








家まで戻ってくる数通りの散歩コースが出来ました。

 
 
刷毛目と点々のゆのみ      iichi
 
 
途中で苦手な車や犬に出あったりすると、
 
狭い暗いところに入って

数分間出てこないことがありますが、
 

雪柄の鍋取り鉢      iichi
 
付いて歩くことや
 
高いところから風景を見下ろすことは好きらしく、

毎日決まった時間に物欲し顏をして

散歩に誘ってくれます。 



線のうず 中鉢    iichi



レオ君もすっかりコースを覚えていて、

気に入りの場所らしいところに近づくと

勢いよく走り出して私の前に出ます。