雪柄の藁灰釉ちゃわん iichi
今回の窯焚きは真冬並みの寒さの中でした。
釉薬かけのときには雨に遭い、とても消耗しました。
工房から車で10分、
同じ市内のイタリア料理イル・ピアット。
厨房でフライパンを振る白髪のシェフと、テーブルを整えるおおらかなママさんご夫婦。
今年の4月にここの広い駐車場で「じねんフェスタ」というお祭りがありました。イル・ピアットのひさしの下で陶器を並べていた時、ママさんが茶碗を買ってくれ、シェフが二階の空きスペースを見せてくれました。
大きな出窓のある、結婚式の二次会やパーティのためのスペースです。
2014年12月11日〜13日。
流木家具のFLARUさんご夫妻との「器と家具雑貨 展」です。
またたく星の中皿 iichi
FLARUさんと協力しながら家具と器を並べ終わり、
展示が始まると安心感に包まれました。
波に洗われた流木の肌合いの上で、
器が出窓の光を映します。
お昼になると一階から美味しそうな香りと
ランチ前に拝見とお客さんが登ってきます。
またたく星のちゃわん iichi
青リングのコラージュ茶碗 iichi
ランチのお客さんがひいた午後2時。
わくわくしながらFLARUさんと
メニューから自分のお昼ごはんを選びます。
1日目はフーフー言いながら熱いラザニアを、
2日目はチーズの香り豊かなアルデンテのボロネーゼをゆっくり味わいました。
お客さんのあれはこれはと器を選ぶ様子を見て、
美味しいものを食べて、
だんだんと消耗していたものが満ちてきます。
コバルトのコラージュ中鉢(きみどり) iichi
藁灰釉のマグカップやゆのみ、焼酎カップやパスタカレー皿など、
先週焼きあがったばかりの器がうちの食卓にと選ばれる様はお見合いに似ていて、
出来るだけ、こういうお料理に映えますよ、
蹴り轆轤でこう作りました、
焼き方をこう工夫しました、
他のと違ってここがこうなっていますと言葉を添えます。
FLARUさんの流木カフェテーブル、ベンチや
流木と多肉植物のフェイクグリーンも選ばれて行きます。
またたく星のコーヒーカップ iichi
三日間、おかげさまでとても嬉しい気持ちのなかで展示できました。
片付けはFLARUさんの小学生の息子さんや友達のYちゃんが手伝ってくれて、
一時間で済んだのですが、20:00まで開催していたので帰宅は21:30。
厨房で一番安いテイクアウトを注文して、持って帰って開けたところ、
明らかに金額より品数が多くて、シェフとママの心遣いに泣きそうになりました。
連日の遅い帰宅に不安だったのか、
そばを離れない愛猫と、ワインを開けて乾杯しました。