2014/07/16

はじめての道と山の美術館 器展

 2014 July 15  Ooyamazaki, Kyouto
 
 
早く起きて、猫の餌を多めに置いて、
 
古くから西国にとっての京都の玄関口、
大山崎町に向かいました。
 
高速道路に乗るのはひさしぶりです。
 
 
 
 
淀川の堤道を
 
京都のまあるい稜線の山に向かって走ります。
 
 
 
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一番の目的は大山崎山荘美術館での展覧会。
 
今月までの催しです。
 
 
そしてこの機会に有名な
 
会戦場を見てみたいと思いました。
 
 
秀吉と光秀、「山崎の合戦」です。
 
 

 
 
美術館と秀吉の陣所は同じ「天王山」という
街道横の小山にあります。
  

ふもとのパーキングに車を停めて、
  リュックサックとスニーカーを取り出します。
 
 
 
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「ここが天王山。」

というセリフは
ここを制した方が戦いを有利に進めて天下を取り、
ここを奪えなかったなら永遠に機会を失う
という意味で使われますが、


大山崎山荘とその南側のあたりには、
大山崎合戦を前に
中国から大返ししてきた秀吉と直番衆率いる
1万~1万5千人が
いちはやく占領したと言われています。


まわりこまれて光秀側に奪われないよう山の北側には弟の小一郎さんをおくり、
東側の「山崎聖天」付近にも有能な武将を配してがっちり固め、
1日で山崎合戦に大勝しました。






15分ほどきつい坂道を登ると分かれ道があり、
美術館の方向を示す看板の先に門がありました。
 
さらに坂道は続きます。
 
もう山荘に入ったはずなのですが、入口が分からず、
 
広い庭園を右往左往しました。


 
 
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ここで私と同年代の日本人作家の
戦国武者の絵画と樹脂人形展が開かれています。
 
武者の顔はとても人間臭く、武具は細部まで忠実に再現され、
シチュエーションはウイットに富んでいます。
 
 
 
 
赤い甲冑の武者が赤いソファーでくつろぎ、
 
足軽兵は脚にスプリンター用のスパッツを履き、
 
浮遊するような姿勢の武者には羽根やプロペラが付いていました。
 
 
 
 
 
作家のプロフィールの下に、作家秘蔵のプラモデルの箱や

「みらいのちきゅう」図鑑、鉄道模型のつくりかたの本を

展示していたのも印象的でした。
 
 
 
 
テラスからは山崎の町が一望できます。
 
中世よりこの町の商人が灯火用の油を
京都をはじめ各地に売り歩きました。
 たいへんな財力と交渉力で町の自治を確立していたそうです。
 
「昔の電力会社です。うちに不利益なことすると
供給が止まりますよという。」
 
 

 
 
 
美術館をあとにして分かれ道に戻り、
 
山崎聖天に向います。
 
 

 
 
雑木林と竹林を抜けると、
 
苔むした長い階段がありました。
 

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ずいぶん高い場所に着きました。
 
 
 

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3時間ほどあちこち往復したあと、
 
坂を下り、カフェに入りました。
 
 
水出しらしいアイスコーヒーはとても新鮮な香りでおいしく
きっと山崎の清水で淹れたに違いないと思いましたが、
 
店員さんに聞きそびれてしまいました。