2013/01/15

橋のある町 器展 on google map

Aiko Sanogawaya Bowl Exhibition Tajiri-town on google map
 
 
 
 
大阪のミナミから和歌山市を結ぶ南海本線の「吉見ノ里」駅 。
 
 
各駅停車の下り電車から6~7人のお客さんが降りてきました。

この日駅員室はシャッターが下り、
おそらくこの近くで一番大きい泉佐野駅に繋がる
緑のボタンのインターフォンが置かれていました。
 
 
この駅の隣には昔この地域で盛んに生産された繊維品や
たまねぎを出荷するための貨物駅跡があり、
そこは今、保線基地になっています。
 
 
 
吉見ノ里駅から海側に
大きな鳥居のある春日神社を望んで右に曲がると、

車には居心地の悪い
元は細い人用荷車用だった道が連なっています。

 
 
  
 
 

綺麗な色のフリースを着てトイプードルを連れた女性が前を歩いていました。

漁港のちかくは駅のまわりとは明らかに違うにおいがします。
トイプードルは何度も確認するように堤防の下方に鼻を近づけ立ち止まるので、
すぐに追い越してしまい田尻漁港に向かってどんどん歩いていきます。
 
 
 
 
 
漁港の南側に器を置いてひざをついて鞄をがさごそしていると、
 
突端の向こうからガラガラという音が近づいてきました。
キャスター付きの保冷ボックスの音で、漁師では無く釣り人のようです。
 
しっかりとしたコンクリートの地面ですが、
左右を海に囲まれているので立ち上がらずに座ったまま左に避けます。
 
その様子が相手の不審を増したのか、「なにしてるん?」と問われます。
「撮影です。」とできるだけ短く愛想良く答えると、
 
「撮影かーっ。」と言葉以上に納得した調子で
同じ速度でガラガラという音が遠ざかって行きました。
 
 
中皿 plate     W248 H21mm                          Map
 
 
帰りにその紡績会社の別邸だった「田尻歴史館」に入ってみます。
人の影が見えないので器を持ったまま扉に近づくと、

ふいにIFのカフェレストランの店員さんが現われてドアを開けてくれました。

「見学です。」と告げてステンドガラスのある階段で二階に上がると、
洋間でモダンな日本の建築様式を写した写真展が開かれていました。
 
 
 
 
小鉢 little bowl      W112 H47mm                   Map
 
 
 
いつも豪華なうちかけが展示されている奥の和室の間。
 
窓からは茶室と大きな灯篭が二つ見えました。