2013/03/01

看病の合間 器展

 
 
10年ほど前、美術館や博物館に日常的に行くようになったころ、

この和歌山県立近代美術館をお気に入りと定めて、

毎月のように訪れた時期がありました。
 
  
 

 
 
お気に入りのものが一つあると、それだけで毎日の突破口が一つ増える。
 


それが所有するのは難しい絵画や絶景でも、
 
 公共の美術館や博物館や国立公園ではコーヒー1杯分ほどのお金で

大金持ちも所有できない絵や土地を眼前に所有する時間が持て、

しかも次々とそのお気に入りの対象を変えることができます。
 
 


 
 
祖母に午前中付き添ったあと、
入院中の病院から車で15分ほどのこの美術館の
 
マーク・ロスコの絵の前や

となりの博物館の図書コーナーで短い昼寝を取るのが楽しみになりました。 
 
 

 
  
モササウルスの化石を見るために訪れた和歌山自然博物館

大水槽の前のソファーでは、

看病独特の肩にのしかかるような疲れも手伝って深く落ち、

薄目をあけたときに飛び込んでくる鱗の光や

エイの羽ばたくような動きの中で眠りまどろんでいました。
 
 
 
 
この自然博物館は海上にあり、

浅瀬に建てられた何本もの柱に箱形の建物が乗っています。


和歌山のめずらしい海洋生物を生きたまま見ることができ、

学芸員さんからあいさつしてくれるので、気軽に質問できるようになっています。